骨粗鬆症の治療で用いる薬のそれぞれの作用は、次のようなものです。
●ビスフォスフォネート製剤
この薬は、骨の破壊の働きを抑制してくれます。
そのため、骨密度を増やし、骨折の予防にも効果を発揮してくれます。
薬の副作用としては、胃の不快感程度です。
ただし、まれに顎の骨の異常や大腿骨の中(骨幹部)が骨折することがあります。
骨粗鬆症による骨折としては、特殊なタイプです。
●SERM
エストロゲン製剤は、閉経後に減少する女性ホルモン「エストロゲン」を補い、骨吸収を抑える作用があります。
しかし、骨以外にも作用してしまうので、長期にわたってこの薬を使用すると、乳がんなどを発症する危険性を高めてしまう可能性があります。
そこで、登場したのが「SERM」です。
この薬は、骨だけに作用し、脊椎の骨折の予防効果が高いです。
しかし、この薬による副作用で静脈血栓塞栓が起こる場合あるため、肺塞栓症、深部静脈血栓症、網膜静脈閉塞症などを起こした人には使用できません。
●活性型ビタミンD3製剤
骨を強くする栄養素ビタミンDです。
骨密度自体を高める作用は弱いですが、骨折を抑える効果があります。
ビタミンDが不足すると、転倒しやすくなるため、高齢者にとっては有効だと思われます。